★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★
すっかり泣き止んだ私をみて、お兄ちゃんは、
「プッ…ブッサイクな顔。鼻水たれて。」
「う、うるさい!」
私の泣きはらして腫れぼったくなった目と真っ赤な鼻、垂れる鼻水をみて吹き出し笑ってる。
ちょっと見直したのにぃ~~~~。
怒る私をからかいながら、立ち上がってドアの前に行くとお兄ちゃんは振り返って、
「…鈴チャンと、話せよ?」
「分かってる!」
「そっ。」
そう言って、出ていきかけた…けど、また振り返った。
「あ、あと…」
「なに?」
いぢわるな笑みを浮かべながら、
「いい恋しろよ?妹よ~。」
それだけ言って、ドアを閉めて出ていったお兄ちゃん。
なんか、改めてお兄ちゃんにそういうの言われると…恥ずかしいし。
「いい恋しろ…か。」
私はその言葉を、胸にしまいこみ、枕の下にあった携帯を引っ張り出した。