【短編】MILKY.



だけど・・


「ん?」



ダンボールに入ったチョコレートの山の中に、1つだけ一際目立つ箱が入っていた。


箱の上に小さいメッセージ。
大概、メッセージは編集部の人に捨てられる事が多いのだが、その箱にだけメッセージカードが付いていた。




俺は、それをすかさず拾い上げ、メッセージを読んでみる。



『私は、歩君と同じ高校2年生です。応援しています。』




たったそれだけのメッセージ。


意味が全く分からない。



とにかく、俺と同じ年だということだけが分かった。


後は中身・・




俺はゆっくりその箱のリボンを取り、開いてみた。





すると、中には小さなカップケーキ。

俺の甘いもの嫌いを知っていたのか、何なのか・・
とりあえず、チョコレートでは無く、ただのカップケーキ。



俺は、躊躇いも無しに食べてみることにした。



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