Sour & Sweet(バレンタイン&ホワイトデー企画)
chap.1
翠子サイド
授業が終わってすぐ、私は飛び出すように校舎を出る。
普段は校門前の守衛さんにきちんとする挨拶も、今日に限ってはそこそこになってしまったくらい急いでいた。
学園の敷地の外に待たせていた車に乗り込むと、真っ直ぐ目的地に向かった。
到着はしたものの、こんなところに停めておけない車は先に帰してしまった。
今いる場所は、他校の校門前。
ここで、人を待つ。
待つ…といえば聞こえはいいのだけど、実際は待ち伏せ。
今日は、バレンタインデー。
私の好きな人は、この校舎の中にいる。
好きになってから、4ヶ月近く経とうとしていた。
時々この近くまで来ては、車の中から姿を見るだけ…。
日に日に強くなる想い…、なぜ初めて会ったその日に『恋をした』ことに気づけなかったのか?
あの日からすぐならば、お礼と称して菓子折りの1つでも持参して会いに行ってもおかしくはなかったのに…。
もう私のことなど覚えていないかもしれないと思うと、会って話しかける勇気なんて無かった。
だけど、このまま見てるだけなんて…嫌。
そんな日々にサヨナラするためにも、今日は頑張ろう!
当たって砕けてもいい、バレンタインという機会を逃してしまえば、私はまた『ただ見ているだけ』の日々に逆戻りだ。
あぁ、だけど…緊張する。
マリア様、どうか私が挫けないように見守ってください!
普段は校門前の守衛さんにきちんとする挨拶も、今日に限ってはそこそこになってしまったくらい急いでいた。
学園の敷地の外に待たせていた車に乗り込むと、真っ直ぐ目的地に向かった。
到着はしたものの、こんなところに停めておけない車は先に帰してしまった。
今いる場所は、他校の校門前。
ここで、人を待つ。
待つ…といえば聞こえはいいのだけど、実際は待ち伏せ。
今日は、バレンタインデー。
私の好きな人は、この校舎の中にいる。
好きになってから、4ヶ月近く経とうとしていた。
時々この近くまで来ては、車の中から姿を見るだけ…。
日に日に強くなる想い…、なぜ初めて会ったその日に『恋をした』ことに気づけなかったのか?
あの日からすぐならば、お礼と称して菓子折りの1つでも持参して会いに行ってもおかしくはなかったのに…。
もう私のことなど覚えていないかもしれないと思うと、会って話しかける勇気なんて無かった。
だけど、このまま見てるだけなんて…嫌。
そんな日々にサヨナラするためにも、今日は頑張ろう!
当たって砕けてもいい、バレンタインという機会を逃してしまえば、私はまた『ただ見ているだけ』の日々に逆戻りだ。
あぁ、だけど…緊張する。
マリア様、どうか私が挫けないように見守ってください!