Sour & Sweet(バレンタイン&ホワイトデー企画)
家の玄関を開け、そのまま部屋へ直行しようとしたら、お袋に呼び止められた。
「優、帰ったらまず弁当箱出してちょうだい。」
「えーっ…。」
「えーっ…、じゃない!
アンタは、いっつも忘れるんだから…。」
「あー、はいはい…。」
鞄の中身の都合上、一旦部屋に行きたかったんだけど…。
青春真っ只中な男子高校生の鞄の中は、時々見せられないもの入れてるってことを分かって欲しい。
「あーっ、分かった!
優ってば、また友達から借りたエロ本でも鞄の中に入れてるんでしょ?」
そうやって余計なことを言うバカは、大学生の姉貴。
俺は姉貴を睨みつけると、鞄を開けて弁当箱を取り出した。
チョコが見えないように、気をつけながら…。
「何が出るかな、何が出るかな~♪」
なんて歌いながら、俺の鞄をゴソゴソとする姉貴。
「うわー!やめろぉぉ!!」
俺は姉貴から鞄を取り返そうと、躍起になる。
異常現象が起こっても、この家の中はいつもの様相を呈していた。
「優、チョコ貰ったのーっ!?」
姉貴はそう言うなり、俺の鞄の中からチョコを奪った。
目敏い奴め!
「あらまぁ、このチョコ人気があるのよ。
しかも、なかなか手に入らない限定品じゃないの。」
お袋が姉貴の手の中にあるチョコを眺めながら言った。
さすがグルメ情報には強い主婦だと、ちょっと感心。
情報は得ても、貧乏だから活用できないけどな。
「本命にあげるんじゃなくて、逆チョコで欲しいってみんな言ってるよ。」
姉貴はそう言いながら、包装を解き…って、ゴルァ!
「姉貴、何してんだよ!!」
「何って、食べるに決まってるじゃん。」
「気が向いたら、お母さんにも頂戴ね。」
コイツら、俺の物だってこと分かってるのかよ?
「優、帰ったらまず弁当箱出してちょうだい。」
「えーっ…。」
「えーっ…、じゃない!
アンタは、いっつも忘れるんだから…。」
「あー、はいはい…。」
鞄の中身の都合上、一旦部屋に行きたかったんだけど…。
青春真っ只中な男子高校生の鞄の中は、時々見せられないもの入れてるってことを分かって欲しい。
「あーっ、分かった!
優ってば、また友達から借りたエロ本でも鞄の中に入れてるんでしょ?」
そうやって余計なことを言うバカは、大学生の姉貴。
俺は姉貴を睨みつけると、鞄を開けて弁当箱を取り出した。
チョコが見えないように、気をつけながら…。
「何が出るかな、何が出るかな~♪」
なんて歌いながら、俺の鞄をゴソゴソとする姉貴。
「うわー!やめろぉぉ!!」
俺は姉貴から鞄を取り返そうと、躍起になる。
異常現象が起こっても、この家の中はいつもの様相を呈していた。
「優、チョコ貰ったのーっ!?」
姉貴はそう言うなり、俺の鞄の中からチョコを奪った。
目敏い奴め!
「あらまぁ、このチョコ人気があるのよ。
しかも、なかなか手に入らない限定品じゃないの。」
お袋が姉貴の手の中にあるチョコを眺めながら言った。
さすがグルメ情報には強い主婦だと、ちょっと感心。
情報は得ても、貧乏だから活用できないけどな。
「本命にあげるんじゃなくて、逆チョコで欲しいってみんな言ってるよ。」
姉貴はそう言いながら、包装を解き…って、ゴルァ!
「姉貴、何してんだよ!!」
「何って、食べるに決まってるじゃん。」
「気が向いたら、お母さんにも頂戴ね。」
コイツら、俺の物だってこと分かってるのかよ?