Sour & Sweet(バレンタイン&ホワイトデー企画)
席に着くと早速、余合がハンバーガーにかじりついた。
一口食べてトレイに置くと、ポテトを1本食べた。
「翠子さん、これを入れずに紅茶を飲んだのでしょう?」
余合は、フレッシュを手にして言った。
「正解、何で分かった?」
余合はそれには答えず、紅茶を一口飲むと顔を顰めた。
「やっぱり…ダメ?」
「結論から申し上げますと、翠子さんは大変ご無理をなさったのだと思われます。」
「不味かったら残して良いって、言ったんだけど…。」
「成り上がりの私の家とは違って、翠子さんは由緒正しきお家柄の方です。
出された食事は一切残さないよう、きちんと教育されているに違いありませんわ。」
聖女の乙女だろうが、お嬢様って奴は一皮剥けばワガママでタカビーなものだと思っていたけど、そういうのばかりじゃないみたいだ。
いまどき『由緒正しい家柄』って言われても、どんな家だよ?ってカンジだ。
っつーか、余合ってすっげーお嬢って噂を聞いてるけど、翠子はさらに上をいくお嬢ってことか!?
「優、とんでもない女に惚れられたもんだな…。」
花見が、頬杖つきながら言った。
余合の話を聞いて分かったことは、翠子は世界でも通用するような『レディ』ってことらしい。
「ところで、何でミルク入れなかったのか教えてくれない?」
「フレッシュは、ミルクではありませんもの…。」
「私もリコん家に遊びに行ってから知ったんだけどさ、フレッシュって牛乳でできてるんじゃなくて植物性脂肪…つまり、アブラなんだって。」
脂!?
「翠子さん、紅茶にはこだわりがある方ですの。」
「リコも相当紅茶にうるさいから、それ以上ってことだね。」
アンジェリーナは、余合の紅茶と自分が頼んだ飲み物を交換しながら言う。
翠子のために、今から紅茶専門店探せってか?
そんな時間、無いだろ。
「あ、これなら何とか大丈夫そう…。」
余合がそう言って飲んだのは、オレンジジュースだった。
一口食べてトレイに置くと、ポテトを1本食べた。
「翠子さん、これを入れずに紅茶を飲んだのでしょう?」
余合は、フレッシュを手にして言った。
「正解、何で分かった?」
余合はそれには答えず、紅茶を一口飲むと顔を顰めた。
「やっぱり…ダメ?」
「結論から申し上げますと、翠子さんは大変ご無理をなさったのだと思われます。」
「不味かったら残して良いって、言ったんだけど…。」
「成り上がりの私の家とは違って、翠子さんは由緒正しきお家柄の方です。
出された食事は一切残さないよう、きちんと教育されているに違いありませんわ。」
聖女の乙女だろうが、お嬢様って奴は一皮剥けばワガママでタカビーなものだと思っていたけど、そういうのばかりじゃないみたいだ。
いまどき『由緒正しい家柄』って言われても、どんな家だよ?ってカンジだ。
っつーか、余合ってすっげーお嬢って噂を聞いてるけど、翠子はさらに上をいくお嬢ってことか!?
「優、とんでもない女に惚れられたもんだな…。」
花見が、頬杖つきながら言った。
余合の話を聞いて分かったことは、翠子は世界でも通用するような『レディ』ってことらしい。
「ところで、何でミルク入れなかったのか教えてくれない?」
「フレッシュは、ミルクではありませんもの…。」
「私もリコん家に遊びに行ってから知ったんだけどさ、フレッシュって牛乳でできてるんじゃなくて植物性脂肪…つまり、アブラなんだって。」
脂!?
「翠子さん、紅茶にはこだわりがある方ですの。」
「リコも相当紅茶にうるさいから、それ以上ってことだね。」
アンジェリーナは、余合の紅茶と自分が頼んだ飲み物を交換しながら言う。
翠子のために、今から紅茶専門店探せってか?
そんな時間、無いだろ。
「あ、これなら何とか大丈夫そう…。」
余合がそう言って飲んだのは、オレンジジュースだった。