Sour & Sweet(バレンタイン&ホワイトデー企画)
翠子サイド
夕食と入浴を済ませて、部屋で授業の復習をする。
勉強の合間に携帯電話に視線を向けると、優さんからメールが届いていた。
時刻を見ると、数時間前には私の元に届いていたようだった。
「大変!返事を待ってるかもしれないわ…。」
急いで中身を確認すると、目の前が真っ暗になる思いがした。
私の買い物に付き合ってくれた人が庭師の息子さんだということを、優さんが知っているはずもない。
2人で街中にいるところを見られたのだから、デートだと思われても仕方のないことで…。
すぐに、誤解を解かなきゃ!!
こんな遅くに電話をするのは考えものなので、震える手でメールを打つ。
なかなかスムーズに打てなかったけれど、何とか送信ボタンまで押すことができた。
だけど、すぐにエラーメールが届いた。
どうして?
夜遅いからといって、とても明日の朝まで待てるわけもない。
携帯電話で優さんに電話をかけたものの、話し中…。
私の携帯電話を、着信拒否しているようだった。
誤解されたままなんて、嫌…。
家の電話でかけたら、繋がった。
『もしもし。』
「優さん…?」
私が話しかけた途端、電話は切れた。
こんな状況を認めたくなかった私は、もう一度受話器を取った。
「お嬢様、電話をかけるには遅いかと…。
そろそろ、お休みになる時間です。」
私付きの使用人に、声をかけられた。
言うとおりだけど…。
だけど…。
私はベッドの中で、涙を流した。
■■■■
優さんと1日デートをする日、私は自宅の庭に佇んでいた。
「翠子様、今日はあの服を着てお出かけだったはずでは?」
買い物に付き添ってくれた庭師の息子さんが、話しかけてきた。
「私、優さんに嫌われたの…。」
その現実を認めたくなくて、口に出さなかった言葉を、初めて口にした。
口にした途端、胸が苦しくて…涙が溢れた。
勉強の合間に携帯電話に視線を向けると、優さんからメールが届いていた。
時刻を見ると、数時間前には私の元に届いていたようだった。
「大変!返事を待ってるかもしれないわ…。」
急いで中身を確認すると、目の前が真っ暗になる思いがした。
私の買い物に付き合ってくれた人が庭師の息子さんだということを、優さんが知っているはずもない。
2人で街中にいるところを見られたのだから、デートだと思われても仕方のないことで…。
すぐに、誤解を解かなきゃ!!
こんな遅くに電話をするのは考えものなので、震える手でメールを打つ。
なかなかスムーズに打てなかったけれど、何とか送信ボタンまで押すことができた。
だけど、すぐにエラーメールが届いた。
どうして?
夜遅いからといって、とても明日の朝まで待てるわけもない。
携帯電話で優さんに電話をかけたものの、話し中…。
私の携帯電話を、着信拒否しているようだった。
誤解されたままなんて、嫌…。
家の電話でかけたら、繋がった。
『もしもし。』
「優さん…?」
私が話しかけた途端、電話は切れた。
こんな状況を認めたくなかった私は、もう一度受話器を取った。
「お嬢様、電話をかけるには遅いかと…。
そろそろ、お休みになる時間です。」
私付きの使用人に、声をかけられた。
言うとおりだけど…。
だけど…。
私はベッドの中で、涙を流した。
■■■■
優さんと1日デートをする日、私は自宅の庭に佇んでいた。
「翠子様、今日はあの服を着てお出かけだったはずでは?」
買い物に付き添ってくれた庭師の息子さんが、話しかけてきた。
「私、優さんに嫌われたの…。」
その現実を認めたくなくて、口に出さなかった言葉を、初めて口にした。
口にした途端、胸が苦しくて…涙が溢れた。