Sour & Sweet(バレンタイン&ホワイトデー企画)
私は半ば、強引に優さんの手を握った。



自分の頬が熱くなるのが分かったけど、優さんの顔も真っ赤になっていた。



「だ、だから…意識してから、手握るの無理なんだって。」



2人して真っ赤な顔で手を繋ぎながら歩くのを見て、他の方は奇妙に思うかしら?



「今度は、2人きりの時に…このスカート穿いてきますね。」



優さんを喜ばせたいのと、寒い思いしないようにって思って言ったのに…。



「それは、もっとダメだから!」



嫌いじゃないはずなのに、ダメなんて…。



優さんに誤解されてまで、このスカート買った意味ないじゃない。



私のことを面白いって言っていた優さんの方が、私以上に真っ赤になってた。



お互い、普通の顔して手を繋げるようになるには、時間が必要かも…。



私たちの関係は、まだ始まったばかり。



「ゆっくり、進もう。」



私の考えていることが分かったのか、優さんが言った。



もう、以心伝心の関係に!?その喜びも、つかの間…。



「早歩きしたら、スカートがめくれる。」



道程は、まだ長いみたい…。








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