なんでやねん!


収録から解放されたのは夕方だった為、茜さんはすぐにパーティに行ってしまった。


なので、茜さんと喋れたのは、さっきホテルに戻って来てからだった。


「茜さん、私もう死にそうです。」


ベットで足をバタつかせながら、生命の危機を報告する。


「そうかー。死んだらあかんけど、良かったなぁ。」


茜さんが、黒いドレスを脱ぎながら笑っている。


ホテルの部屋に戻ってから、私の顔はニヤけっぱなし。


「イクラ、凄い綺麗やったもん。写真いっぱい撮ったからね。」


「ありがとうございます♪皆が誉めてくれるから、自惚れてしまいそうです。」


「何言ってんの。誉めてくれてる言葉は、素直に受け止めて良いんよ。You、自惚れちゃいなよ。」


「良いですか!?」


「良いにきまってるやん♪」


「良いのか〜〜♪」


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