なんでやねん!


再びどうも、茜です。


免税店で別行動になったのに、勇輝が付いてくる。


「私、ゆっくり見たいのに、も〜〜。」


「ええやん。土産どれにしたら良いか、分からへんねん。金は払うから選べ。」


ったく、しゃあないなぁ。


会社の人達へのお土産(お菓子)を、一緒に選べと言って来てるのだ。


お金は出すからとの言葉に、私は反応した。


内心、しめしめ…などと思いながらも、嫌そうな顔をして、お土産のフロアに移動する。


せっかくなので、昨日の事を聞いてみた。


「ねぇ、昨日はイクラに《キレイ》って、言えた?」


不意打ちの質問だったのか、勇輝の表情が一瞬止まったように見えた。


「まぁ…。一応。」


歯切れの悪い言い方。


「なんて言ったん?」


私の方は、テンションが3つ上がる。


「キレイやぞ…と言いましたよ。」


あれ?こいつ…


「勇輝、照れてるん?」


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