なんでやねん!


今度は私が、長い間を作ってしまう。


でも言葉が続かない。


「神崎さん、それは無いですよ。勇輝は茜ちゃんを、男友達だって言ってましたから。」


今まで黙っていた光さんだったけど、良いタイミングで助け船を出してくれた。


「神崎さんこそ、茜ちゃんの事どうなんですか?」


「そ、そうですよ!茜さんとはどうなんですか?」


私も光さんに、乗っかかる。


「ただいま。」


話の途中だったけど、茜さんが帰って来てくれた。


「勇輝なぁ、鍋が食べたいねんて。」


「鍋?…9月にですか?」


神崎さんが、疑わしそうに確認した。


「そ、鍋が食べたいんですって。そう言う事で、ナベパになりますた!」


茜さんは、高らかに宣言した。


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