なんでやねん!


「なぁイクラ。俺しゃくれて無いよな。」


黙ってたので、同意を求められてしまった。


私は、その少しだけしゃくれてるのが好きやから、嘘はつけない。


「格好いい人って、少ししゃくれてるもんやし、良い事やと思いますよ。」


「しばくぞ!」


そう言うと、勇輝さんの両手が飛んできて、私の髪をぐしゃぐしゃにしてしまった。


「キャーーー!」


「女の子に、『しばく』はナイやろ。七海ちゃん、大丈夫やからね。」


そう言うと、光さんが髪型を直してくれる。


凄くやらしい…もとい、優しい手つきで。


せっかくおいしかったのに、分かってないな。


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