なんでやねん！

「光さん、付き合わせてすいません。」


私たちは、近くのスーパーまで、ひややっこに使う豆腐と、その他頼まれた物を買いに行っていた。


「他にも買うものあるし。気にしないで。」


相変わらず優しい光さん。


飲み物は重いので、光さんが全て持ってくれている。


私は豆腐と、アイスとスナック菓子。


軽い物ばかり持たせてもらってる。


「七海ちゃんアイス好きやね。」


「食べたくなりません？」


「ん−、俺は分かんないけど、七海ちゃんぽいなって。女の子っぽいって言うか。」


少し照れながら、光さんが言うので、私も照れてしまう。


思わず話をそらす。


「茜さんが芋けんぴ好きって言うのは、意外でしたね！」


「あれはちょっとウケたよ！まさかそんな名前が出てくるとは！」


なごやかな雰囲気に戻った。


「茜ちゃんと勇輝ってさぁ…。」


光さんの顔から笑顔が消え、真っすぐ私の顔を見てきた。