なんでやねん!


「いや、俺が送る。俺もそろそろ帰らないと。」


そう言うと神崎さんは、自分のカバンを取った。


「ほら、行くぞ。」


神崎さんに腕を掴まれ、無理矢理立たされる。


勇輝さんが玄関まで、私のカバンを持ってきてくれる。


「飲みすぎか?俺のベットで、少し横になってても良いんやぞ。」


どうしよう…。


「どうする?」


勇輝さんは、まだカバンを握り締めたまま聞いてくる。


勇輝さんは…茜さんが好きなんですよね…。


ズキズキズキ…


胸が痛い。


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