なんでやねん!
「すいません、やっぱり帰ります。」
「…分かった。じゃあこれ。流兄(リュウニイ)、頼むわ。」
勇輝さんが、心配そうな目で私を見ながら、持っていたカバンを神崎さんに渡した。
☆★★★★★☆
勇輝さんと茜さん、今頃楽しくやってるかな。
二人のいないトコロに行きたい。
神崎さんの車は、広くて快適だった。
神崎さんは、何も言わない。
流れ星のように流れていく夜景を、私も黙って見ていた。
「さっき、買い物中に何かあった?」
長い沈黙を破ったのは、茜さんだった。