なんでやねん!


うそぉ!!


「そ、あの、茜さん…。」


あわあわする私の声に被せて、茜さんは笑って答えた。


「気付かなかった?私めっちゃアピっててんけど。あっはっはっはっは。」


茜さん、電話の向こうで爆笑してるんですけど…。


アピってた?いつ?


えー!!全然気付かなかった…。


「あ、あの、いや」


自分でも何を言ってるのか分からないし。


「気にしなくていいでー。」


あっけらかんとした口調の茜さん。


気にしますって!


「気にしないで。だって私、昨日から神崎さんと付き合ってるし。」


なんですってぇえ!?


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