なんでやねん!
「私が言いたいのは、光は真っすぐで良い子やし、安心してイクラをまかせられる。けど、イクラは勇輝の事が中途半端なまま、光と付き合っても後悔が残るやろうから、思い切って勇輝へアタックしたらどうか、と。」
「茜さんもアタックしてました?」
そんな感じは無かったけど…。
「アタックする程、好きじゃなかったしなぁ。だって勇輝は論外、神崎さんは何か変やし、光しか残ってないやん!でもねぇ、今は私を大事にしてくれる、神崎さんの方が10倍良いのですよ。おぜうさん。」
ちょっと照れながら、茜さんは小さく笑った。
幸せそぅ。
「よく言ってたやん。私とイクラは、同じ時期に彼氏出来そうやなって。次はイクラや!ファイト!」
そう…よく周りの人からも言われてたし、私たちもそんな気がしてた。
根拠は無いけど、そんな気がするから。
「私…今から勇輝さんに電話してみようかな。」
根拠なんて何もないけど