なんでやねん!


え?付き合う!?


それは…彼氏彼女になると言う意味の、付き合う?


…しかないよね。


うそ…嬉しい…。


あれ?これ、夢?


「私…夢見てます?」


頭もボーっとしてきたし。


すると、勇輝さんの眉間にシワが寄り、それと同時に私の脇腹に勇輝さんの手が伸びてきた。


「あっはっはっはっは!や、やめて下さい!」


勇輝さんに思いっきりこそばされて、頭もハッキリした。


間違いない!夢なんかじゃない!


私は、勇輝さんの方を向きなおした。


「あの…ふとどき者ですが、よろしくお願いします。」


そう言って、勇輝さんの顔を見ると、いつもの意地悪スマイルになっていた。



「それを言うなら、ふつつか者やろ!」


ぺしっ。


私は軽く頭を叩かれ、改めて幸せな気持ちに浸った。

< 185 / 201 >

この作品をシェア

pagetop