なんでやねん!


「まじで!?良かったやん!」


茜さんが手を伸ばして握手を求めてきたので、私もその手をしっかり握り返した。


「はい!ありがとうございます!」


そんなに喜んでくれて、嬉しいな。


でも、思ったより驚いてない。茜さん、もっと驚くと思ったんやけどな。


「いやぁ、良かった。実はさぁ、韓国で神崎さんに勇輝の好みのタイプ聞いたら
『彼のタイプは…。タイプと言うか…栄倉さんを大切に想ってるように見えます。』
つってたから、いづれ付き合う事になりまんにゃ−。とは思ってたんよ。ようやくこの日が来たんやね。」


茜さんは、神崎さんのモノマネをしながら、そう言った。


そうやったんや。そんな事があったんや。


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