なんでやねん!
「今日はイクラの誕生日やし、2人で会わないの?」
茜さんが時計を見て、時間を気にしだした。
「今日は残業で、無理なんです。でも、お祝いは昨日してもらったんで、大丈夫です。」
昨日の事を思い出して、顔が熱くなる。
気付けば、また顔が緩んでるし。
「もしかして、その月のネックレスって…。」
茜さんが、私の胸元を見つめた。
私の胸元には、昨日もらったネックレスが、輝いていた。
「そうなんです。せっかくなんで、付けてきました。勇輝さんに、見せたかったんですけど。」
今日は、勇輝さんの顔を見てない。直行だったし、お昼に社内に戻って来たらしいけど、私は昼休みに入っていて、会えなかった。