なんでやねん!


******


「ごめんなさい!私、光さんとは付き合えません!」


待ち合わせの場所に光さんが来た直後、私は思い切って、先にそれだけを告げた。


光さんは、相変らず優しい笑顔で


「とりあえず、お店に行こうか。」


と、言った。


その時、私に向けた背中が、少し淋しそうに感じたのは、私の自意識過剰だろうか。


私は光さんの背中を追った。


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