なんでやねん!


光さんの顔は、相変らず優しいまま。そして、そのままの表情を崩さずに


「おめでとう。良かったね。」


と、祝福してくれた。


「本当に、ごめんなさい。」


気持ちに応える事の出来ない私には、謝るしか方法が分からなかった。


顔を上げると、光さんがにっこりと笑っていた。


「俺も謝らないとね。この前の『好き』は、友達としての『好き』だからね。誤解させてごめんね。二人が付き合うのは、俺も嬉しいよ。」


そう言うと、光さんは私の頭を撫でた。いつもの様に、優しく。


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