すき、好き、もっとスキ。
「聖都高校の皆さんに失礼のないようにしてね?」
「はいっ!」
何で、あたしが失礼をする事になってんのよ!
こっちが失礼しちゃう…わ……って。
え?
「か、加山さん!?」
「なぁに?」
「今、今なんて言いました!?」
「だから失礼のないようにって…」
「じゃなくて! その前です!」
「へ? その前? ええーっと……」
「聖都高校って言いました!?」
「え? そうよ。聖都高校。あ! あなた資料読んでないわね? あれほど、ちゃんと何度も読みなさいって…」
ちょ、ちょ、ちょっと待ってよ!
手に持っていた資料の1番初めのページを開くと、そこには間違いなく
聖都高等学校
と書かれていて。
その下には黒く太い文字で
2年生
と書かれていた。