すき、好き、もっとスキ。
冷たい態度
トイレ休憩の為に、バスがICへと入る。
「足元注意して下さいねー」
先にバスを降りたあたしは、
声をかけながらも心ここにあらず。
だって、璃久は!?
どこのバスなのー?
辺りをキョロキョロしながらも、
生徒さんが降りてくる度に笑顔で対応。
いい加減、目が疲れちゃうよ~。
必死に他のバスから降りる生徒さんを見ていると、
さっき助けてくれた? 真山君が降りて来た。
「あっ! さっきはありがとっ!」
「ん? あぁ、いいえ」
バスで座っていた時には気付かなかったけど、真山君は見上げるくらいに背が高くて。
あたしの声に、視線を落とすと大人っぽい笑顔をあたしに向けた。
その一瞬の出来事に、あたしは圧倒されちゃって。
最近の高校生って……何か凄いんですけどっ!