すき、好き、もっとスキ。

「……お前、何しとんねんっ」

「へ？」

「“へ？”ちゃうわ。何しとんねんって聞いてんねんっ」



何故か璃久の声はイライラしている。

何してるって……そりゃ。



「ガイドだよ？」



仕事じゃなかったら、こんな制服着ないし。

てか、着てたらコスプレになっちゃうじゃん。


璃久、なに言ってんだろ？



「そんなんわかってるわっ」



あ、わかってたんだ。


ん？
なら、何で聞くわけ？



「はぁー……。だから、お前が何でここにおるねんって聞いてんねん」

「……、仕事だから？」



首を傾げて言うあたしに、
璃久はこれでもかってなくらいに大きな溜息を吐いて。



「だから、わかっとるわ！」



そんな怒らなくてもいいじゃん。