すき、好き、もっとスキ。
女の子の部屋は3階で、男の子は1階。
その間の2階が、あたし達ガイドや引率の先生の部屋になっている。
時間外の男の子と女の子の行き来は禁止されてるから
こういう暗いところで会ってるんだろなー。
先生の見回りとかに合わなきゃいいけど。
そう思いながら、
差し込んだままのキーを回した瞬間、バタバタと足音が聞こえた。
「ヤバッ!」
小さく聞こえた女の子の声と、
上から聞こえる先生の大きな喋り声。
ゆっくりと声のする方に顔を向けたあたしの耳に飛び込んで来た
「あ、ガイドさん! 助けてっ!」
って女の子の声と、
あたしの目に映った璃久の姿に、
頭の中が混乱してしまった。