すき、好き、もっとスキ。

ツン、デレ




今度ばかりは、いくらあたしでも心が折れちゃいそうで。

色んな想いが重なって。

もう、どうしたらいいのかわかんないよ。



「別に謝れなんて言ってへんやろ」



俯いたままのあたしは言葉を発す事も、顔をあげる事も出来ない。


だって、絶対呆れてる。


こんな、あたしの事。

面倒臭いって思ってるでしょう?



でも、わかんない。
わかんないもん。



「はぁー……」



大きな大きな溜息が聞こえて。



「……梢」



ちょっと怒った璃久の声。


そうして



「……」



ポンポンと、あたしの頭に乗った掌。



……へ?

掌?



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