すき、好き、もっとスキ。



「つか、問題は俺よりお前やろ」

「え? あたし!? 何かしたっけ?」

「……まぁ、気付いてないならええわ」

「は? 何。何かしたっけ? ねー、璃久ー!」



何度も何度も璃久の肩を揺さぶるあたし。



「だーかーらっ。
俺、昨日寝てへんねん!」

「もう! 怒ることないじゃん。
何で寝てないのよ!?」

「あぁ!? お前が変な心配かけ……あ」



え。

え……。

えええ♪



「心配してくれたんだ?」

「……っ!」

「それで寝れなかったんだ?」

「……っ」

「ねー、璃久ー」

「……」



どうも璃久は、だんまりを決めたようで。

それはそれで、いいんだけどね。



だけど、こんなチャンス勿体ないから。



「璃久、お家帰ったらラブラブしよーねっ」



って、あたしの肩に頭を乗せた璃久の耳元で囁くと、ううん。って首を振ってくれた。



やっぱり璃久のツンは今日も健在だー(笑)



☆END☆

< 73 / 110 >

この作品をシェア

pagetop