すき、好き、もっとスキ。
そのままの勢いで部屋のドアを開け、
外に出ようとした俺を止めたのは
「コラ、もう就寝時間だ」
見回りの教師だった。
くそっ!
俺の肩を持ち、
「君達も、朝まで部屋から一歩も出るんじゃないぞ!」
部屋の中へ向かって叫ぶ。
んだよ、それ。
俺等は囚人かっつーの!
チラッと見た廊下は、教師だらけで。
階段前にすら教師が立っていた。
「ほら、わかったら部屋に戻れ」
そう言われて、俺は部屋に戻るしかなかった。