すき、好き、もっとスキ。
イライラして眠れなかった俺は、
朝になるんがめちゃくちゃ待ち遠しくて。
こんな気持ち初めてやった。
よく遠足の前の日はドキドキして寝られへん、とか友達から聞いたけど。
俺には全くその気持ちがわかれへんかった。
今なら、何となくわかる気がする。
食堂で皆が朝食をとっている間、梢を探してたけどおらんし。
他のガイドの人は何人かみかけたけど、さすがに聞くことは出来ひんし。
やっと見つけた松永に聞いたら、
やっぱり俺の思ってた通りで。
ほんま阿呆やねん、アイツ。
でも一応アイツは彼女やねんから心配はするやろ。
だけど俺にはやるべき事があるねん。
俺は梢になんか振り回されへんねん。