5分間の愛撫【超短編】
☆
いつからだったっけ?
出勤前のメイクに、今までよりも時間をかけるようになったのは。
サービス残業の鬱陶しさよりも、その時間を待っている自分がいたのは。
そう、きっと出逢った瞬間から始まってたの。
就業時間を過ぎて、人気がなくなったフロア。
あたしと数人の、パソコンに向かい合う、早く帰りたくて仕方のない人達。
そんな中、営業を終えた彼が、契約書を抱えて戻って来る。
そして、パソコンに向かい、それを入力していく彼。
一人、一人と帰って行く中で、いつしか二人っきりになったあたし達。
「いつも遅くまで大変だね」
そんな会話がいつしか
「いつか飲みに行きたいね」
そんな風に変わって。
お互いに気に入ってるって事くらい、少し馬鹿なあたしでも気付いてた。
出勤前のメイクに、今までよりも時間をかけるようになったのは。
サービス残業の鬱陶しさよりも、その時間を待っている自分がいたのは。
そう、きっと出逢った瞬間から始まってたの。
就業時間を過ぎて、人気がなくなったフロア。
あたしと数人の、パソコンに向かい合う、早く帰りたくて仕方のない人達。
そんな中、営業を終えた彼が、契約書を抱えて戻って来る。
そして、パソコンに向かい、それを入力していく彼。
一人、一人と帰って行く中で、いつしか二人っきりになったあたし達。
「いつも遅くまで大変だね」
そんな会話がいつしか
「いつか飲みに行きたいね」
そんな風に変わって。
お互いに気に入ってるって事くらい、少し馬鹿なあたしでも気付いてた。