約束
恋なの?
桜散る季節、4月。
今日からあたしは
高校二年生。
適当に着崩した制服姿で
通学路を歩く。
誰もいない。
遅刻だしね?(笑)
体育館がざわめいてた。
「ちょっと、瞳?
何やってたのよ!」
この子はあたしの親友、沙耶。
「寝坊ですね(笑)」
「そうですね(笑)
てか沙耶と瞳クラス一緒だよ〜。」
「まじで?やった☆」
あたしたちは2−3に行った。
見慣れた人。
まぁ、二年生だからね?
あたしは…一番後ろか。
「離せよ!さわんじゃねー!」
あーうるさ。
誰だよ…。
荒々しく教室に入ってきたのは…
風岡麗也。
あたしの学校で知らない奴はいない。
ただのヤンキー。
っていってもあたしも
あんまり人のこと言えない(笑)
「おっ、瞳ちゃんじゃーん?」
目合っちゃったし。
「風岡とクラス同じとか、ありえないし(笑)」
「俺はテンションあがるわー!」
「はいはい(笑)」
っても仲悪いわけじゃない。
あんまり関わりなかっただけ。
携帯が鳴った。
『話したいことあるんだけど。』
大地からのメール。
喧嘩してたんだっけ?
『なに?』
『謝りたいから…放課後中庭来て。』
『わかった。』