約束

心臓うるさい!

「なぁ…。」

いきなり真剣な顔をする麗也。

「はい…。」

なぜか敬語になるあたし。

「彼氏いんの?」
「さっき別れたー。」
「瞳ってばさ、モテモテだから別れてもすぐできるんだよねー!」

類斗と手を繋ぎながら言う沙耶。

「まじで?俺頑張らなきゃじゃーん!」
「なにそれ(笑)」

見るからにお前は軽いっつーの!

「沙耶たちこっちだから!風岡瞳頼むよー!」
「わかった!」

二人とか…。
恥ずかしいってば!

「瞳。」
「ん?」
「あのさ…、メアド教えてくんない?」
「あ…、うん!!」

赤外線でメアド交換した。

「ありがと!」

にかって笑う風岡にまた心臓がドキついてる…。

「うん。」
「うっわ〜…!」

携帯画面を見て困った顔をする、風岡。

「わり、ちょっと出ていい?」
「いーよ。」

「もしもし?」
『ちょっと麗也!あたし納得してない!』

受話器からもれすぎ…(笑)
会話が丸聞こえなんだけど。
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