今あなたに逢いたくて…
ーーでもね…ホントに…心から…アタシはマアが好きだった…
「そんなことないよ最近の若い男ってなーんかつまんないんだよね。
マア兄といた方が落ち着くし楽しいんだよね。」
ーー確かに…歳は30以上も離れてるから…他人から見れば親子でも…アタシはマアのことを…一人の男として好きだったんだから…
多分…生きてたら…アタシのホントのお父さんって…マアみたいな感じだったのかも…
ーーそして…あの日…初めてビールを飲んだ…
「プハ〜っ美味し」
「おい何してんだ真琴、まだ未成年だろ」
「いいのいいのほらマア兄も飲も」
「カンパーイ」
ーー初めてのビール…苦くて…でも…なんとなく…美味しいって…思った…
マアと飲んだからかな………
真琴は冷蔵庫に2本だけ残っていた缶のビールを開け…真樹の位牌にコツンとあて…最後のビールを飲んだ。
ーーカンパーイ……
ーーマア…マアが好きだったビールだよ…最後に一緒に飲も…