今あなたに逢いたくて…


ーーカンカンカン…




ーーガチャ…





「ただいまーっ」



「あ…お帰り…」





と…俺は何もなかったかのように…必死で取り繕っては見るものの…やはりどこかぎこちないのか…真琴も俺の態度に疑念を抱いたのか…不思議そうな顔で俺を見た。





「どうかした…風邪」


と…。



「ううん…何でもない。」



と言って…ベランダで洗濯物を干していた真琴の後ろに行き…




真琴の後ろ姿を眺めた。





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