今あなたに逢いたくて…


真樹は立ち上がり、真琴の肩を両手でつかんで何度も「どういうことなんだよ…なあ真琴」と繰り返した。




「どういうことって…そういうことだよ…」



「真琴…なんで…風俗なんだ……なんでだよ」



「マアだって…昔風俗嬢の彼女がいたんだから解ってるんでしょ…それを回りくどい言い方して…」



「……」



「お金が欲しいからに決まってるじゃん……それ以外に理由なんてないよ」




と真琴は大きな目をさらに大きくし…涙をためて真樹を睨んで言った。






< 97 / 148 >

この作品をシェア

pagetop