今あなたに逢いたくて…
「なら…ん…なんでそんなにお金要るんだよお父さんの借金なら…二人で普通にやってれば大丈夫だろ」
「………」
二人…睨み合ったまま沈黙が続いた。
真樹は感情に耐え切れず…真琴を思うあまり…思わず手を上げてしまった。
ーーバシッ……
「痛っ〜なんで叩かれなきゃなんないわけ」
「真琴は俺のたった一人の家族だろ…そんな…お金が要るんなら…なんで…俺に相談しないんだよ…えっ」
真琴は殴られた頬に左手をあてたまま…真樹を睨んで…
「アタシがマアのこと心配しちゃいけないわけ…家族なんだから…んなら…当然じゃん…」
「何のことだよ…俺の何を心配すんだよ…」