夢の続き～天国へのloveletter～(実話)

麗奈は話を聞いて何も言葉が出てこなかった


ただ窶れた美和を抱きしめてあげることしかできなかった



『麗奈…卓也を幸せにしてあげてね！麗奈には敵わないや！麗奈になら卓也をあげる』



【麗奈になら卓也をあげる】



美和が笑顔で言ったあの言葉…


今でもはっきり覚えてる



美和との最後の会話


あの日の夜、美和は
自ら命を絶った


たった１９年という短い生涯を自分で終わらせた


美和のばか

美和の弱虫


「あたしも幸せになりたいなぁ」

って言ってたじゃない


赤ちゃんの分も頑張って生きるって指切りしたのに…



人間本気になればやり直せるんだよ



綺麗な顔で眠る美和の棺の中に赤ちゃんの写真と卓也の写真をいれた



美和…天国で赤ちゃんに会えるといいね



美和の死は卓也には秘密だった


生前美和が言ってたから

「あたしが入院したことや、もし死んでも絶対卓也や卓也の家族には言わないでね！お願い！卓也をもう苦しめたくないの！だから約束だよ」


もう…あの時、美和は決めてたんだね


気付いてあげれなくてごめんね


卓也


美和は貴方を騙してなんかなかったんだよ


卓也と同じように


赤ちゃんの事も愛していたんだよ