夢の続き~天国へのloveletter~(実話)
病院につくと頭を包帯でグルグルまかれ

手には点滴や生々しい傷の跡

体中が機械に繋がられ朝とは別人の卓也がいた



『たくやぁぁぁ〜!!!どうしたのこの怪我!!』


麗奈は大声で卓也を呼んだ


『お願い!返事してよ!卓也!!』


『麗奈は元気だな〜っていつもみたいに笑ってよ!たくやぁぁ〜!!!』


麗奈は目を覚まさない卓也の頬を何度も叩いた



ただ疲れて寝ているだけなんだ…


そう信じたかった



『大変言いにくいのですが…会わせたい方がいたら早目になさって下さい』


医者が残酷な信じられない一言を言った



『会わせて下さいって卓也はもう助からないって言ってるんですか?そんなの嘘!!医者なら助けてよ!早く目を覚まさせあげてよ!!卓也が死ぬはずない!今日は記念日でデートする約束して…た…んです』


医者の白衣のボタンが掴んだ勢いで床に転がった

『麗奈ちゃん!!卓也の名前を呼んであげなきゃ…』


医師を掴んで離さない麗奈を雅也兄さんが抱き寄せた



卓也ともう二度と話せない

卓也ともう二度と会えない

そんなの嘘よ…


神様


お願いです


卓也を助けてください


卓也には夢が沢山あるんです


美和お願い


卓也を連れて行かないで




この…


願いにも似た思いは
もろくも崩れ落ちてしまった…






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