気づけば、あなたが
「お疲れ様でした。
早速、前期のレギュラーを発表します。
名前を呼ばれた人は部長の方へ移動して下さい」



副部長の進行で、次々にレギュラー陣の氏名が発表されていく。


やがて・・・


「海藤さん」


杏は一番最後に呼ばれた


「これからは、種目別に分かれて2、3年生と一緒にメニューをこなしてもらいます」


舞の淡々とした口調

杏は出来るなら、距離をおいて接したい人物だと思った。




それから杏達は、
部長の龍也の指示により、またグランドに戻った。



名前を呼ばれなかった生徒の人数の方が多かった。



口で説明するより、自分の実力は、自分で確認しろと言う意味のテストだった。



実際の所、そのやり方が良いのか悪いのか・・・


ワンクッション置いた、舞にとっては優しい手段だった。



大半は、それで諦めてくれるから。




< 136 / 145 >

この作品をシェア

pagetop