気づけば、あなたが
三年生は受験も終わり後は発表を待つだけ。
もうすぐ卒業式の練習も始まる。
各クラスの中でも、記念に残る事をやらないか、話し合いが始まった。
クラス委員が前に出て進行をする。
「みんな卒業記念について話し合いしまーす!」
教室の中がざわつく。
「よう・・・す・・・け」
斜め後ろから声がする。
美波だった。
陽介の右腕をシャーペンでつついている。
「何だよ!」
「今日、杏は来なかったね!」
「ああ、熱がまだ下がってなかったのか」
「そんな事ないんじゃない。昨日、電話したら下がったって言ってたけど」
陽介はやっと振り向いた。
「気になる?」
美波はニコニコしながら言った。
「別に・・・」
一瞬、顔が火照っていたが、悟られないように前を向いた。
「なあんだ、気にしてないのか・・・」
美波はがっかりしたような口振りだった。
「じゃあみんな、グループ事に分かれて話し合いして下さい」
クラス委員の言葉に余計教室がざわめく。
卒業記念の話し合いよりみんな何となくおしゃべりしたいだけだった。
もうすぐ卒業式の練習も始まる。
各クラスの中でも、記念に残る事をやらないか、話し合いが始まった。
クラス委員が前に出て進行をする。
「みんな卒業記念について話し合いしまーす!」
教室の中がざわつく。
「よう・・・す・・・け」
斜め後ろから声がする。
美波だった。
陽介の右腕をシャーペンでつついている。
「何だよ!」
「今日、杏は来なかったね!」
「ああ、熱がまだ下がってなかったのか」
「そんな事ないんじゃない。昨日、電話したら下がったって言ってたけど」
陽介はやっと振り向いた。
「気になる?」
美波はニコニコしながら言った。
「別に・・・」
一瞬、顔が火照っていたが、悟られないように前を向いた。
「なあんだ、気にしてないのか・・・」
美波はがっかりしたような口振りだった。
「じゃあみんな、グループ事に分かれて話し合いして下さい」
クラス委員の言葉に余計教室がざわめく。
卒業記念の話し合いよりみんな何となくおしゃべりしたいだけだった。