気づけば、あなたが
授業は卒業式の予行練習



淡々と時間は流れ、5人の思いもそれぞれだ。



明日は発表の日。



明日、みんなの運命が大きく変わるようなそんな気がした。




美波はどうしてムキになったのか?



卒業間近の残された時間。



杏は色々な事を考えていた時、ふと陽介と目が合った。



ほんの少しの間、お互いに見つめ合い。そして何かを伝えたい・・・そう感じた。



「あっ・・・!」


でもそれは届く程の距離ではなかった。



陽介が一瞬、笑ったような気がした。


たぶん・・・


それは自分が勝手に思い込んでいるだけかもしれない。


杏は深い溜め息をつく。



バカな私・・・。

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