気づけば、あなたが
やがて次々と中学生が入って来る中、杏はまだぼんやりと外を眺めていた



そこへ・・・


「杏、おはよー!」



声のする方を向くと隣のクラスの坂本佳奈が立っている。



「よかったぁ、知り合いがいてさ」


ああ、確かにそれってありだと思った。



特に佳奈は一年の時に一緒のクラスだったし、委員会でも顔を合わせてたから、仲の良い友人の一人でもある。



杏も心強い味方が現れたような気がした。



「じゃあね、杏」




家を出る前は、とても緊張していた杏。



陽介や佳奈が、そんな緊張をほぐしてくれた。



杏はスッキリした気持ちで試験に臨んだ。



そして・・・


試験が開始された。
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