気づけば、あなたが
しばらく杏は、斜め前の席に座っている二人連れを見つめていた。
恋人同士なのかな・・・?
そんな事を思いながら黙って見つめている。
美波は、携帯を取り出しメールを打ち始めた。
「本田にメールしてんの?」
「確か陽介と一緒にいるはずだから」
「美波!」
「何よ」
「あいつは私の事、避けてるんだよ、今さら顔合わせてどうするの?」
「杏、じゃあこれから高校三年間ずっと、陽介と関わらないでいられるの!!」
「そんなこと・・・言ったって」
杏自身、そんな事はわかりきっていた。
このまま
避けて通れるのならそれでもいいと思った。
「私が杏なら、陽介を振り向かせるわ!」
「じゃあ美波が、佳奈から奪えば良かったじゃない」
杏は半分、投げやりに答えた。
美波はそれを聞いて溜め息をついた。
「そんなふうに思っていたら、後悔するの目に見えてるよ」
「美波さぁ、本田と付き合うようになって何だか口調が似てきてる」
「そう・・・別にいいじゃない」
そう言って少しはにかんだ。
恋人同士なのかな・・・?
そんな事を思いながら黙って見つめている。
美波は、携帯を取り出しメールを打ち始めた。
「本田にメールしてんの?」
「確か陽介と一緒にいるはずだから」
「美波!」
「何よ」
「あいつは私の事、避けてるんだよ、今さら顔合わせてどうするの?」
「杏、じゃあこれから高校三年間ずっと、陽介と関わらないでいられるの!!」
「そんなこと・・・言ったって」
杏自身、そんな事はわかりきっていた。
このまま
避けて通れるのならそれでもいいと思った。
「私が杏なら、陽介を振り向かせるわ!」
「じゃあ美波が、佳奈から奪えば良かったじゃない」
杏は半分、投げやりに答えた。
美波はそれを聞いて溜め息をついた。
「そんなふうに思っていたら、後悔するの目に見えてるよ」
「美波さぁ、本田と付き合うようになって何だか口調が似てきてる」
「そう・・・別にいいじゃない」
そう言って少しはにかんだ。