気づけば、あなたが
ドアが勢いよく開いて、本田が入って来た。




だが・・・一人



「陽介と一緒じゃなかったの?」



美波は座りかけようとした本田を制止させ聞いた。



「さっきまで一緒だった・・・でもその後は坂本と会うからって帰った」



・・・佳奈!!


「佳奈には会って
私達には会わないわけ!」



美波は急に 怒りだした。



「美波が怒っても、今のあいつには届かないよ」



本田は相変わらず他人ごとのように話している。



「もう いいじゃん、
美波もそんなに尖んなくたって!」



「そうそう

すみませーん!
クリームソーダー
お願いします!!」



「ちょっ、 ちょっと本田 私達も頼むんだから」



「本田が入って来るから、二回目のオーダーを待ってたの」


杏は手をあげて店員を呼んだ。
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