気づけば、あなたが
「何で坂本と付き合う事になったんだよ!」


「俺もよくわからないままって言うか
成り行きみたいな」




「お前は、その優柔不断な所が欠点だな、昔からそうだったっけ?」



「ひどい事 言うなよ本田は相変わらず、キツいよな」



陽介は久しぶりに笑った。



「前はこんなふうに、海藤達と仲良くやってたんじゃないか?」


本田はまた、コンビニのお菓子を出してテーブルの上に置いた。



袋を開けて、一つ口に入れる。




「わかってる・・・」



陽介は 自分自身に対して返事をしたようだった。



「今週の土曜日だっけ、連絡先くらいは俺に教えろよ!」


「もちろん、本田には教えるに決まってるだろう」



「・・・だよな」


本田は笑った。


< 96 / 145 >

この作品をシェア

pagetop