7つの日々。
オトはベッドから降りて、ぐちゃぐちゃな部屋の真ん中にいた。

素足で板張りの床を踏む。

僕は彼女を見た。

3年経って君は大人になった。

きっと春になったらもっと綺麗になるんだろう。

君は近くに落ちていたノートとペンをとって僕に書いてみせた。

「ごめんね。」

オトはうつむいたまま僕に謝った。

なんで?

「もう、私はちーを守れない。」

そんな……。

そんなのってない。

僕はゆっくり瞬きをする。

オトはまだうつむいたまま、僕の方をみようとしなかった。

「謝らなきゃいけないのは、僕だ。」

だから、誠意をもって伝えたい。

「それに、もういじめられたりしてない。強くなったんだ。」

明るい部屋の中が沈黙につつまれる。

僕たちしかいないから、余計に静かだった。
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