7つの日々。
オトと会話していることが、奇跡だと思う。

もしくは神様の悪戯。

神様なんて信じてないけど、オトと一緒にいるこの瞬間だけは、信じられそうだ。

他愛もない会話が愛しい。

なんでだろうね。

雨に打たれて頭が狂ったのかもしれない。

なあ、愛って永遠だと思うか、オト?

僕は考える。

心の中では誓えるけど、きっと実際のところはそんなんじゃない。

始まりがあって、終わりがある。

人間は母体から生まれたけど、そこに戻ることはできないんだ。

終わりがある。

つまり、死ぬことが愛のおわり。

永遠の定義が生きてる間だけだというのなら、愛が永遠だと確信できるのにさ。

僕は考える。

でも結論がでない。

中途半端な欲なんだよ、僕の愛は。

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