7つの日々。
僕は校門の前に立つ先生らしき人たちをぼーっと見ていた。

大抵の先生は前髪の後退を気にするかのように、しきりに髪の毛を撫でつけた。

剃っている者もいる。

太った女の人は僕の方をみているかもしれない。

でも無視する。

視界の端で、塀を乗り越えて学校に侵入している生徒を捕らえた。

でも、先生らしき人たちは気付かない。

手を擦り合わせ、スーツの裾を気にし、固まって談笑している。

無能なもんだ。

チャイムが鳴ると同時に彼らは校舎へ戻っていった。

先生らしき人たちの姿が見えなくなると、何人かの生徒が物陰から校舎へと向かった。

説教を聞くより、SHRを欠席した方が楽なんだろう。

時間的に1時限目が始まった。
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