7つの日々。
オトはどこに?

僕は訊いた。

会いたいだけじゃないから。

今度は僕が君を守るよ。

後悔はしない。

これが僕の小さな決意。

幼いままだと、きっとまた離れてしまう。

ユーリさんはふっと悲しく笑って教えてくれた。

「二階の、昔と同じところ。」

「ちいくん、……もう一人前の男ね。オトコを、助けて。」

僕は立ち上がって力強く言った。

「あたりまえじゃないですか。」

たぶんちゃんと笑えてる。

でも本当は、君に会うのが怖いんだ。

怖いけど、オトに見てほしい。

強くなった僕を。

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