7日目の恋
「あ!!舞ちゃん♪どーしたの?」
中村先生の一言で我にかえる私。
「あ…すみません!!あまりにも、二人がお似合いだったので、見とれちゃいました!」
「え~!!??そんな事ないよー!!照れちゃうな……ね、陽!」
中村先生可愛いなあ…
顔赤いしッ!
…………
ん?
今、中村先生…
桐谷先生の事、『陽』って呼んだ?!
「桜井~変な事言わないで席ついとけよー!チャイムがなる三分前です」
「はーい」
「恵美も!!向こう行く!」
「りょ~かい」
恵美?
…二人とも仲良いんだ。
……………
恵美……
桜井………。
チクッ…
何故か分からないけど、胸の奥が痛かった。
この時の私は、
桐谷先生の表情も、
自分の胸の痛みの意味も
まだ
分かっていなかった